午後はウィニングランにする〜上手なタスクリストの作り方〜

午後はウィニングランにする タスクシュート時間術

私の愛しいアップルパイへ

今日は午前と午後の仕事のバランスについてお話しようと筆を取りました。

今日のタスクリスト作成にあたって、午前中にどのような仕事をどれだけ入れて、午後にどのような仕事をどれだけ入れるかについてです。

これについて私がいつも念頭に置いているのは「午後はウィニングラン」です。

午後はウィニングランにする

大抵の会社は暗黙のうちに9時から17時を勤務時間として定めていますが、これは最適なリズムではありません。人は7時間も8時間も集中力を持続できませんし、この労働時間に大した根拠があるわけでもありません。

最適なエネルギー配分とそのリズムについて無頓着であると、つい9時から17時まで満遍なく集中力が必要な仕事を詰め込んでしまい、疲弊するということが起こります。

午後に重いタスクを残さないくらいがちょうど良いです。午前中に全力を投入して、午後はウィニングランと考えましょう。

「ウィニングラン」とは陸上競技やレースなどで優勝者が声援に応えてトラックをゆっくり一周することです。

午後まで目いっぱい働かなければならないと、エネルギーを温存しようと考えます。しかし、エネルギーというものはどうしたって消費していくものです。

最もエネルギーが残っていて頭が冴えている午前中の時間をエネルギーを温存している間に使い果たしてしまうことになります。

この罠から抜け出すために発想を切り替えましょう。午後には期待しないことです。だから午前中に全力を投入することです。

スポーツ心理学を専門とするジム・レーヤー氏も、アスリートであれオフィスワーカーであれエネルギーを消費して回復するパルスを描くことでエネルギーの総量を増やせると言っています。1

個人的な体感としては、昼食をとって20分程度の昼寝をとった後にはもう今日の重要な仕事は何も残っていないくらいがちょうど良いです。

TaskChute Cloudなどで今日のタスクリストを作るとき、午後はウィニングランよろしく次のようなタスクを中心にゆっくり過ごせるようにしておくのがお勧めです。

  • 未整理のメモをまとめる
  • 期限のない長期的な学習
  • 書類整理、返信などの単純作業
  • 人との会話、会議
  • 筋トレやランニングなどの運動

逆に午後の自分を過度に期待して失敗し、重要な仕事が思ったより進まなかったという敗北感と共に1日を終えることだけは割けましょう。力量が必要な時にその力量が自分にないと気付くことほど精神的苦痛は他にないのですから。

貴下の従順なる下僕 松崎より

参考文献

  1. 成功と幸せのための4つのエネルギー管理術―メンタル・タフネス, ジム・レーヤー, トニー・シュワルツ, CCCメディアハウス, 2004/10/22