タスクの実行はコンテキストよりシーケンスで管理する

タスクの実行はコンテキストよりシーケンスで管理する タスクシュート時間術

私の愛しいアップルパイへ

タスク管理ではタスクの実行タイミングを決めるのはたいへん重要なことです。

適切なタイミングでタスクを実行できれば、緊急事態を予防できるだけでなく、ストレスが減って先延ばしにも効果があります。

では、どうやって? すばらしい質問です。

では、どうやって? はこの世で最もすばらしい質問のうちの1つです。

タスクの実行はコンテキストよりシーケンスで管理する

タスク管理界のミケランジェロである「GTD®」はネクストアクションの実行タイミングをコンテキスト(文脈)によって管理します。

「オフィスワーク中」「帰宅したとき」「スーパーで買い物中」「図書館に立ち寄ったとき」「Aさんと会ったとき」など、ネクストアクションにコンテキストを設定しておいてそのときのコンテキストに合ったネクストアクションを実行することになります。

コンテキストでフィルタリングすることで、そのときその場所でしかできないリストに集中できるというわけです。

価値あるアイデアです。このようなコンテキストベースのタスク管理はビギナーでも状況に応じて柔軟に立ち回れるメリットがあります。

一方で、ある程度柔軟にタスクの実行順序と時間の使い方を選択できる場にいて、主体性なコントロールが求められる場合にはコンテキストベースはあまり機能しなくなる問題があります。

大抵の場合コンテキストは自明でなく、自分でコンテキストを選ぶ必要が出てくるわけですが、通常コンテキスト間には優先度がないのでコンテキストの選び方で苦労することになります。

コンテキストが不明確または大雑把であった場合にネクストアクションの実行順序が特におざなりになりやすく、取りあえず片っ端から手をつけるという域をでないものになります。オーマイゴッシュ!

たとえば「デスクワーク」というコンテキストを使っていた場合、デスクワークには多くのネクストアクションが並ぶと予想されます。その中から何を選ぶべきかをシステムは教えてくれないため、目についたものへ取り組むことになります。そして、タスク管理で目についたものから取り組むほど愚かな選択はありません。

すべてのタスクを終わらせることはできない以上、ネクストアクションの実行順序に配慮がないシステムは致命的な欠陥になりかねません。

タスクシュートはコンテキストではなく実行順、言わばシーケンスを重視します。今日実行するタスクを洗い出したら、実行順序で並び替え、上から順に実行すればよいシーケンスの設計を推奨します。

こうすることで日中は常に目の前のタスクに没頭できるわけです。現代の生活ではドーパミンのハックに対処しなければならないことを考慮すると、これは大きなメリットです。

今日のタスクをあらかじめ実行順序で並び替えておくことから、タスクシュートは柔軟性に欠けるという誤解を生みやすいです。しかし、実際にはタスクに絶対時間が設定されているわけではなく、ただタスクを並び直すだけでシーケンスは変えられます

しかも、予定が変わった場合にすべてのタスクを並び替える必要はありません。ひとまず直近の1時間か2時間分のタスクが実行順で並んでいれば十分です。正確には、並び替える必要すらありません。実行順に並び替えることができなければ、まずは目の前の緊急タスクを処理してしまい、後から実行時間を記録しておけばそれでもタスクシュートは成り立ちます。

このようにタスクシュートはコンテキストではなくシーケンスにもとづいてネクストアクションを選びます。これは1日の中でコンテキストの移り変わりを主体的に設計できるとも表現できるでしょう。

そういうわけで、タスクの実行はコンテキストベースではなくシーケンスベースで管理することをお勧めします。

貴下の従順なる下僕 松崎より

6月4日 佐々木正悟 vs 立花岳志「時間管理 情報発信 クロストーク」@Zoom

開催方法Zoomオンライン
開催日2022年6月4日(土)
開催時間14:00〜17:00
参加料金5,500円(税込)
備考アーカイブ動画での受講も可能ですので、ご都合が合わない方も受講いただけます。