「TaskChute Cloudで記録は取れているのですが、その記録を上手く活かせていません……」という声は非常に多いです。
結論からいうと、振り返りが上手くできていないときは、数値ではなく定性的なデータを振り返るのがおすすめです。
このページでは、タスクシュートで取った記録をどのように活用していくかを紹介します。
なぜ記録を活かせないのか
定量データを見るだけで何か気づきを得るのは、意外とむずかしいことです。自分もこの罠にハマったことがあります。
我々はもしかしたら「分析」という観点を見落としているのかもしれません。
分析とは比較することです。たとえば、先週のデータと今週のデータを比較する、目標値と実績値を比較するなどです。
画像のように比較をせず、今の数値だけを見ても、「で……?」となるのがふつうの反応だと思います。
定量データから何かを導きだすのであれば、前週との比較や、目標値との比較が必要です。
定性データ(コメント)をもとに振り返りをする
定性データは定量データと比べて、比較こそ難しくなりますが、その代わりに情報量は多くなるでしょう。というのも、定性データはコンテキスト(背景)を持つからです。
定性データの一例として、タスクに以下のようなコメントが残っていたとします。
- 集中できた、散歩した直後だからかも?
- 何もやる気が出ない。これは低気圧の影響だろうな
定性データなら、数字以外に様々な情報を残すことができるので、見返したときに気づきにつながりやすいです。
コメントの振り返りから、実際どのような気づきがあったのか
自分は毎日の日記に「気づき」の欄を設けているのですが、直近では以下の気づきがありました。
いずれもタスクに対するコメントから出てきたものです。
- むずかしい本でも、読書会という締切があれば読み進められる
- 作曲は勢いで進めてしまうのが吉
- イヤなことがあっても歌詞に昇華してしまえば多少は気がラクになる
- 日中ダメダメでも、最後に巻き返せば満足して寝られる
- スーパーの半額セール楽しい
- 自室の写真を定期的に撮って振り返るとおもしろい
- アイデアがぽんぽん出てくるのは気持ちがいい
自分は次の日に前日のタスクリストを振り返っています。
ただそこで「スーパーで買い物をする」タスクが目に入ったとしても、スーパーの半額セールが楽しかったことなんて思い出す隙もなく、きっとスルーしてしまうでしょう。
タスクから得られた気づき・感情の動きは、タスクが終わったときにコメントをしないと、すぐに忘れてしまいます。
コメントを忘れないためのセクションレビュー
実行したタスクの中で、感情が動いたり、気付きがあったものはコメントを残しておく必要がある、と述べてきました。
とはいえ、コメントの習慣が身についていないと、コメントをすることすら忘れてしまうでしょう。
そこでおすすめしたいのが「セクションレビュー」です。
セクションレビューとは、その名のとおり、セクションごとに振り返る手法です。
実際、セクションレビューを取り入れてからというもの、振り返りの解像度が随分と高くなりました。
これまでは翌日に一日分を振り返っていましたが、「意外と気づきや感じたことを忘れてしまっていたんだな」と痛感しました。
具体的には、各セクションの最後に「セクションAレビュー」などのように、毎日ルーチンを生成するようにしましょう。
おわりに
こちらはセクションHレビューの習慣トラッカー画面です。
このようにコメントを一覧で見れるのもなかなかおもしろいです。
もし「最近、記録を上手く活かせていない……」とお悩みの場合は、セクションレビューを試してみてはいかがでしょうか?